人気ブログランキング | 話題のタグを見る

カリフォルニア


by watashidakeiko
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

『スポック博士の育児書』ー The Common Sense Book of Baby and Child Care

年末、本の整理をしていた。今年の夏に「引っ越すから、この一箱もらってくれないかしら」と、友達がおいていった日本語の本が入った段ボール箱の中の一冊。

『スポック博士の育児書』ー The Common Sense Book of Baby and Child Care
著者:ベンジャミン・スポック
監修者:高津忠夫
訳者:暮しの手帖翻訳グループ   発行所:暮らしの手帳社
昭和47年4月1日第15刷

この本の原書は、アメリカの小児科医ベンジャミン・スポックが、1946年に刊行した育児書で、42か国語に翻訳され世界中で5000万冊販売され、1946年以降では聖書の次に売れたとも言われる。原題は「赤ちゃんと子供の育児の常識についての本」という意味。世界各国で幅広く翻訳され、日本は暮しの手帖社から1966年翻訳出版にされた本だという。
私は二児の母であり、保育の仕事をアメリカでやっているのだが、まだ一度もこの本を読んだことがない。
アメリカ人のお子さんの成長を助ける仕事をしているのに、この有名な「赤ちゃんと子供の育児の常識についての本」を、読んだことがないというのは、いかがなものだろうか。 その後、この育児書はアメリカ国内の流行の変化やスポック博士自身の思想の変化、科学的事実の変化を取り入れて改訂されて1998年の第7版まで改訂されているが、日本では1997年にアメリカ版の第6版までしか翻訳出版されていない。 私が手にしているのは、1957年に改訂された第2版の翻訳版である。高度成長期の日本の育児に広く使われた本である。

この一年間で、この育児書を少しずつ読み進め、アメリカでの育児、日本での育児、シュタイナー教育での育児などについて感じたことを書いていこうと思う。

私よりも少し年上の従兄弟は、スポック博士の影響をもろに受け「抱き癖がつくから、赤ちゃんが泣いていても抱き上げない」方針のもとにおばに育てられた。一人のアメリカの小児科医が書いた本が翻訳され世界中の若い母親たちが、それに従ったというこの本。いったい何が書いてあるのだろうか。読み進めるのが楽しみである。
by watashidakeiko | 2010-01-02 13:26